飛べると思ったのだ。

そんな彼の様子を見て笑うものがいた。
「見目は似てても所詮、貴方は木の上を垂直に駆け上がることくらいが、精々ってところでしょう」

自分より上の枝に居る気配に、ピクリと毛を揺らすことで気付いたことを示し
だがリスは気配を見上げることはしなかった。

「そうですね･･･」

無力を嘆き、それだけ呟いた。

クスリ、と、
声もなく笑う音がした。
その直ぐ後に、
枝がしなり、軽快に風をきる音がした。

そこでやっと、リスは上を見上げた。

4年って結構長いと思うのね
まあ卒業した人のその後なんてそこまで追わなくていいと思うから詳しくは書かないと思うけど
まあネタとして、妄想のタネとして
現実的に考えたほうがだってちょっともえる。
4年で遠距離恋愛って相当難しいよね･･
なんかお互いに出会いがあって、悲しいことがあったときにちょっとその人に揺れちゃったりするんじゃないだろうか
それで自分がした約束ってものが鎖に感じてしまったりする。
でもあるときにやっぱり自分は信じていたい、あいつしかいないって思うんだ。

思わず我慢できなくて船に乗り込むまでいく。
でも思い返して引き返す。